2021年3月7日日曜日

 『月刊日本』に連載開始した『 江藤淳とその時代 (2)』の二発目の原稿を書き終えました。サブタイトルは、「存在論としての漱石論」です。江藤淳は、文芸評論家であるにもかかわら ず、激しい「文学」及び「文学的なるもの」への反感、批判、拒否感情をもっていました。江藤淳は、日比谷高校から、同窓生たちが東大へ進学していくのを尻目に、早々と東大進学を断念し、敢えて、慶應義塾大学文学部へ進学し、英文学を専攻しました。飛び抜けた秀才で、教師からも一目置かれていました。しかし、そこで、天敵というか宿敵というか、西脇順三郎という英文学者、 詩人にめぐり逢い、火花を散らすことになります。相手は、「ノーベル賞候補」にもなった詩人=学者です。大学院進学後は、江藤淳の敵意を感じ取った西脇順三郎教授に徹底的に嫌われ、ジャーナリズムで雑文を書くのなら大学院をやめたまえ、と宣告されます。 江藤淳は、「喧嘩別れ」のような形で、大学院を中退し、無宿渡世の「文芸評論家」になります。私は、デビュー作『 夏目漱石』における江藤淳の何物かに対する激しい「怒り」に注目します。江藤淳の「存在論的批評」の根っこには、この「怒り」があります。・・・。詳しくは、『月刊日本』をお読みください。


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『月刊日本』

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