2021年4月12日月曜日

 「東芝買収騒動」の意味を問う。


東芝という会社には何の興味もなかった。今、東芝が 、どういう苦境にあるのかも知らなかった。知れば、「いいザマだな」と思ったかもしれない。しかし、英国投資ファンドによる「東芝買収」の話には、正直のところ 、驚いた。ええっ、そこまで追い詰められていたのか。政治家も経営者も、そして経済学者や経済評論家や経済ジャーナリストも、見て見ぬふりをしていたのか。これは、国家論の問題である。極めて政治的な問題である。一民間企業の問題ではない。シャープ買収事件を放置した日本政府は、またまた放置するだろうか。ジックリと見ていこうと思う次第だ。「ジャパン・アズ・ナンバー・ワンごっこ」に浮かれていた「エセ保守」や「ネット右翼」の皆さん、お元気ですか。(笑)

(山崎行太郎)


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朝日新聞デジタル


拡大する東芝の車谷暢昭社長

東芝の車谷暢昭社長

東芝、「奇策」にのるか もの言う株主との悩ましい関係

小出大貴


2021/4/7 12:09 有料会員記事

東芝のロゴ入り看板=東京都

 東芝が、異例の「奇策」に出るかもしれない。買収の提案を英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」から受けていることを明らかにした。日本を代表する企業が外資に狙われているように聞こえるが、そんな単純な構図ではなさそうだ。


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 東芝は近年、苦境が続いてきた。


 2015年、全社的な不正会計問題が発覚した。翌16年には米国の原子力事業での巨額損失を公表した。


 資金繰りに行き詰まり、上場廃止も危ぶまれていた17年末、増資を引き受けてくれたのが、約60もの海外投資家だった。窮地を救ってもらった半面、「もの言う株主」を抱え込むことになった。


 こうしたファンドの一部が、増資から3年経った今も議決権ベースで3割ほどを占め、経営に影響を及ぼしている。


 昨夏の定時株主総会では、車谷…


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