2021年10月3日日曜日

■サルトルは、『ボードレール』を、どう描いているか。 サルトルは、『ボードレール』について、 《父親が死んだ時、ボードレールは六歳だった》 と書くことから始めている。そして、さらに、こう書いている、 《一九二八年十一月、これほど愛していた母が、ある軍人と再婚した。ボードレールは寄宿舎に入れられた。この時期から、彼の有名な『ひび』が始まる。》 まさに、サルトルの描くボードレールの生涯は、ここから始まると言っていいだろう。そして、おそらく、江藤淳が、敏感に反応したのもこの部分であろう。ここから始まるサルトルの『ボードレール』の「実存的精神分析」は、江藤淳にとって、理論や知識として、あるいは教養や学問的方法論としての「実存的精神分析」ではなく、文字通り、自分自身の存在の精神分析だった。江藤淳自身が、幼くして(4歳)、母親と死別し、その後、父親は再婚している。ボードレールとは、母親と父親の違いはあるが、複雑な人間関係の中に放り出され、そてが文学へ向かう転機になったことは共通している。ちなみに、サルトルも、6歳で父親と死別し、母親が直ぐに再婚している。おそらく、その意味で、サルトルの『ボードレール』論は、「サルトル論」そのものだと言っていいかもしれない。したがって、サルトルの『ボードレール』を読んだ江藤淳が、深く思うところがあったのは、単に実存的精神分析という新理論に導かれたというより 、もっと切実なものだったのである。サルトルやサルトル哲学、あるいは実存主義や実存主義的精神分析というものを、単に知識や教養として学んだものと、自分自身の存在の問題として、つまり、内的体験として学んだものとの間には、大きな違いがある。当時は、そしていまでも、サルトルや実存主義について多くの文章が書かれ、多くの書籍が刊行されているが、ほとんど、見る影もなく消え去っている。それたは、後世に残すに足りないからだ。そこへいくと、江藤淳の『夏目漱石』論は、サルトルや実存主義、あるいは実存的精神分析などとい言葉への言及はないが、今でも充分に読む価値がある。その違いは何か。知識や教養として学んだもの(サルトル体験)と、内的体験を通じて学んだもの(サルトル体験)との違いである。 (写真は、ロシア、サンクト・ペテルブルク。エカテリーナ宮殿、前庭で。)

 ■サルトルは、『ボードレール』を、どう描いているか。


サルトルは、『ボードレール』について、

《父親が死んだ時、ボードレールは六歳だった》

と書くことから始めている。そして、さらに、こう書いている、

《一九二八年十一月、これほど愛していた母が、ある軍人と再婚した。ボードレールは寄宿舎に入れられた。この時期から、彼の有名な『ひび』が始まる。》

まさに、サルトルの描くボードレールの生涯は、ここから始まると言っていいだろう。そして、おそらく、江藤淳が、敏感に反応したのもこの部分であろう。ここから始まるサルトルの『ボードレール』の「実存的精神分析」は、江藤淳にとって、理論や知識として、あるいは教養や学問的方法論としての「実存的精神分析」ではなく、文字通り、自分自身の存在の精神分析だった。江藤淳自身が、幼くして(4歳)、母親と死別し、その後、父親は再婚している。ボードレールとは、母親と父親の違いはあるが、複雑な人間関係の中に放り出され、そてが文学へ向かう転機になったことは共通している。ちなみに、サルトルも、6歳で父親と死別し、母親が直ぐに再婚している。おそらく、その意味で、サルトルの『ボードレール』論は、「サルトル論」そのものだと言っていいかもしれない。したがって、サルトルの『ボードレール』を読んだ江藤淳が、深く思うところがあったのは、単に実存的精神分析という新理論に導かれたというより 、もっと切実なものだったのである。サルトルやサルトル哲学、あるいは実存主義や実存主義的精神分析というものを、単に知識や教養として学んだものと、自分自身の存在の問題として、つまり、内的体験として学んだものとの間には、大きな違いがある。当時は、そしていまでも、サルトルや実存主義について多くの文章が書かれ、多くの書籍が刊行されているが、ほとんど、見る影もなく消え去っている。それたは、後世に残すに足りないからだ。そこへいくと、江藤淳の『夏目漱石』論は、サルトルや実存主義、あるいは実存的精神分析などとい言葉への言及はないが、今でも充分に読む価値がある。その違いは何か。知識や教養として学んだもの(サルトル体験)と、内的体験を通じて学んだもの(サルトル体験)との違いである。


(写真は、ロシア、サンクト・ペテルブルク。エカテリーナ宮殿、前庭で。)

■サルトルの『ボードレール』を読みながら、早朝の某駅前のカフェで、ホット・コーフィーを飲む。 最近の私の日課は、早朝4時から始まる『暴れん坊将軍』を見て、終わると愛車(ミニサイクル)で散歩に出ることだが 、駅前のカフェに立ちより、100円のホットコーフィーを飲むのもまた 、楽しみだ。今朝は、必要があって、サルトルの『ボードレール』を持参。むかし、学生時代に読んだ時は、あまり面白くなかったが、『江藤淳とその時代』を書くにあたって、是非、読まねばと思って、書棚の奥から探し出してきて読みはじめたら、これが実に面白い。江藤淳が、影響を受けるはずだ 、 と思う。私は、平凡な家庭に育ったので、サルトルやボードレールや江藤淳のような、幼くして父親や母親と死別し 、しかも伴侶を失った母親や父親が再婚する・・・という上記の少年たちが味わった「苦悩」や「悲しみ」や「絶望」が、わからなかったのだと思う。日比谷高校時代に、抜群に英語ができたらしい江藤淳らしく、まだ翻訳が出ていない段階で、英訳で読んだらしいが、その後、大学生時代、「三田文学」に『夏目漱石論』を書く時、あるいは晩年に『漱石とその時代』を書く時、このサルトルの『ボードレール』から多くのヒントを得ていたことは間違いないだろう。

 ■サルトルの『ボードレール』を読みながら、早朝の某駅前のカフェで、ホット・コーフィーを飲む。


最近の私の日課は、早朝4時から始まる『暴れん坊将軍』を見て、終わると愛車(ミニサイクル)で散歩に出ることだが 、駅前のカフェに立ちより、100円のホットコーフィーを飲むのもまた 、楽しみだ。今朝は、必要があって、サルトルの『ボードレール』を持参。むかし、学生時代に読んだ時は、あまり面白くなかったが、『江藤淳とその時代』を書くにあたって、是非、読まねばと思って、書棚の奥から探し出してきて読みはじめたら、これが実に面白い。江藤淳が、影響を受けるはずだ 、

と思う。私は、平凡な家庭に育ったので、サルトルやボードレールや江藤淳のような、幼くして父親や母親と死別し 、しかも伴侶を失った母親や父親が再婚する・・・という上記の少年たちが味わった「苦悩」や「悲しみ」や「絶望」が、わからなかったのだと思う。日比谷高校時代に、抜群に英語ができたらしい江藤淳らしく、まだ翻訳が出ていない段階で、英訳で読んだらしいが、その後、大学生時代、「三田文学」に『夏目漱石論』を書く時、あるいは晩年に『漱石とその時代』を書く時、このサルトルの『ボードレール』から多くのヒントを得ていたことは間違いないだろう。

2021年9月28日火曜日

(注=以下は、「天下の副将軍」ならぬ、「天下の野次馬」、老人性痴呆症気味の「天下の野次馬」のタワゴトです。) 安倍晋三さん、墓穴を掘ったんじゃねーの・・・。安倍晋三さんは、「高市早苗応援団長」として、恐喝まがいの糸電話作戦を展開し、全国の自民党員や自民党議員たちを大混乱におとしいれているようですが 、その恐喝的な糸電話作戦が、あまりにも効果をあらわしすぎて、「高市早苗大ブーム」を巻き起こしてしまったらしく、しかも北朝鮮からは、援護射撃のミサイルが線香花火(祝砲)のように続々と打ち上げられ、 今や、安倍晋三陣営では、逆に「撃ち方、止め」と、「火消し」に躍起になっているらしい。というのは、二階グループが、意図的に、一回目の投票で、「高市早苗候補」に集団投票し、高市早苗を、河野太郎につぐ二位に押し上げ、決戦投票では、逆に河野太郎に集団投票し、しかも三位に転落した岸田一派の票は、「ヘビメタ右翼」を嫌って、ほとんどが河野太郎候補に流れ、結果的に二位=三位連合を分断し、岸田も高市もつぶすというステルス作戦が発覚し、それにおびえた安倍晋三=ネットウヨ一派は、高市早苗候補をあくまでも三位にとどめ、二位=三位連合で河野太郎総裁誕生をつぶすということで、「撃ち方、止め」という作戦変更となったらしい、というわけである。安倍晋三さん、日頃の言動が功を奏し、やることなすこと大成功。というわけで、あまりの大成功に、自分でも自分がわからなくなってしまうというジレンマ(メビウスの輪)に陥っているらしい。しかし、安倍晋三の最大の悲劇は、「敵」を作りすぎ、どんどん敵が大群化し、さらに、安倍晋三=ネットウヨの大活躍で異常繁殖し、自民党内部に「巨大な敵軍」が発生してしまったことではないでしょうか。いわゆる「墓穴」を掘ったというわけですが、安倍晋三さん、ネットウヨ雑誌(正論、WILL、HANADA)、ネットウヨ文化人の皆さん、大丈夫なんでしょうか。「天下の野次馬」としては、投票日が待ち遠しいです。

 (注=以下は、「天下の副将軍」ならぬ、「天下の野次馬」、老人性痴呆症気味の「天下の野次馬」のタワゴトです。無視してください。)


安倍晋三さん、墓穴を掘ったんじゃねーの・・・。安倍晋三さんは、「高市早苗応援団長」として、恐喝まがいの糸電話作戦を展開し、全国の自民党員や自民党議員たちを大混乱におとしいれているようですが 、その恐喝的な糸電話作戦が、あまりにも効果をあらわしすぎて、「高市早苗大ブーム」を巻き起こしてしまったらしく、しかも北朝鮮からは、援護射撃のミサイルが線香花火(祝砲)のように続々と打ち上げられ、 今や、安倍晋三陣営では、逆に「撃ち方、止め」と、「火消し」に躍起になっているらしい。というのは、二階グループが、意図的に、一回目の投票で、「高市早苗候補」に集団投票し、高市早苗を、河野太郎につぐ二位に押し上げ、決戦投票では、逆に河野太郎に集団投票し、しかも三位に転落した岸田一派の票は、「ヘビメタ右翼」を嫌って、ほとんどが河野太郎候補に流れ、結果的に二位=三位連合を分断し、岸田も高市もつぶすというステルス作戦が発覚し、それにおびえた安倍晋三=ネットウヨ一派は、高市早苗候補をあくまでも三位にとどめ、二位=三位連合で河野太郎総裁誕生をつぶすということで、「撃ち方、止め」という作戦変更となったらしい、というわけである。安倍晋三さん、日頃の言動が功を奏し、やることなすこと大成功。というわけで、あまりの大成功に、自分でも自分がわからなくなってしまうというジレンマ(メビウスの輪)に陥っているらしい。しかし、安倍晋三の最大の悲劇は、「敵」を作りすぎ、どんどん敵が大群化し、さらに、安倍晋三=ネットウヨの大活躍で異常繁殖し、自民党内部に「巨大な敵軍」が発生してしまったことではないでしょうか。いわゆる「墓穴」を掘ったというわけですが、安倍晋三さん、ネットウヨ雑誌(正論、WILL、HANADA)、ネットウヨ文化人の皆さん、大丈夫なんでしょうか。「天下の野次馬」としては、投票日が待ち遠しいです。

2021年9月27日月曜日

■産経新聞とネットウヨ雑誌(正論、WILL、HANADA)による異常な「河野太郎バッシング」は、何を意味するのか。 思想家や言論人、学者の正体を暴き出しているのではないか。つまり「反知性主義=カルト集団=ネットウヨ」とその同伴者たちの終焉を象徴しているのではないのか。私は、今回の自民党総裁選は、思想的な重要問題を提起していると思う。その第一は、「ネットウヨ問題」である。これまで、この「ネットウヨ問題」は、多くの人が、おぼろげに認識していたにもかかわらず、さほど重視されてこなかった。安倍晋三前首相自身が「ネットウヨ政治家」だったにもかかわらず・・・。それが、今回の自民党総裁選で、露骨に顕在化してきた。今回の自民党総裁選の主役は、立候補者ではなく「ネットウヨ」そのものだった。言い換えると、ネットウヨ政治家、「ネットウヨ政治家=安倍晋三問題」であった。今回の自民党総裁選で、安倍晋三は「高市早苗」の応援団のリーダーとして中心的な役割を演じ、いままさに 、総裁選の動向の鍵を、握っているらしい。安倍晋三の周辺に、安倍晋三の恩顧(笑)を受けた多数の人士が集結し、集団的に、一斉に、「河野太郎バッシング」にいそしんでいるようだ。河野太郎一家が中国系企業を経営し、中国共産党と通じているというのだが、何故、それを、今までに話題にもしなかったのか。自民党総裁候補の筆頭と噂され始めた途端に、何故、この話題が、突然、ネットウヨ業界を中心に、注目されるにいたったこか。この話題を、ネットウヨ連中に提供したのは、何処の、誰か。公安=警察ではないのか。あらかじめ、秘密警察(笑)が、秘密裏に情報収集しておいた「個人の秘密情報」を、ここぞばかりに、暴露・公開したのではないか。情報源は・・・だったというわけだ。はい、お後がよろしいようで・・・。 ■産経新聞「正論」チャンネル https://youtu.be/3EG_n1MH8CY ■産経新聞=阿比留瑠比記者 https://youtu.be/b70yez2Jkxc ■ネットウヨ=加藤清隆センセーの迷言。 https://youtu.be/9mji-A1oS2k ■ネットウヨの女帝=桜井よしことその仲間たちの迷言。 https://youtu.be/tvLM69rmPDY ■「エセ文化人放送局」の「河野太郎バッシング」 https://youtu.be/jTCSboZXcSw

 ■産経新聞とネットウヨ雑誌(正論、WILL、HANADA)による異常な「河野太郎バッシング」は、何を意味するのか。


思想家や言論人、学者の正体を暴き出しているのではないか。つまり「反知性主義=カルト集団=ネットウヨ」とその同伴者たちの終焉を象徴しているのではないのか。私は、今回の自民党総裁選は、思想的な重要問題を提起していると思う。その第一は、「ネットウヨ問題」である。これまで、この「ネットウヨ問題」は、多くの人が、おぼろげに認識していたにもかかわらず、さほど重視されてこなかった。安倍晋三前首相自身が「ネットウヨ政治家」だったにもかかわらず・・・。それが、今回の自民党総裁選で、露骨に顕在化してきた。今回の自民党総裁選の主役は、立候補者ではなく「ネットウヨ」そのものだった。言い換えると、ネットウヨ政治家、「ネットウヨ政治家=安倍晋三問題」であった。今回の自民党総裁選で、安倍晋三は「高市早苗」の応援団のリーダーとして中心的な役割を演じ、いままさに 、総裁選の動向の鍵を、握っているらしい。安倍晋三の周辺に、安倍晋三の恩顧(笑)を受けた多数の人士が集結し、集団的に、一斉に、「河野太郎バッシング」にいそしんでいるようだ。河野太郎一家が中国系企業を経営し、中国共産党と通じているというのだが、何故、それを、今までに話題にもしなかったのか。自民党総裁候補の筆頭と噂され始めた途端に、何故、この話題が、突然、ネットウヨ業界を中心に、注目されるにいたったこか。この話題を、ネットウヨ連中に提供したのは、何処の、誰か。公安=警察ではないのか。あらかじめ、秘密警察(笑)が、秘密裏に情報収集しておいた「個人の秘密情報」を、ここぞばかりに、暴露・公開したのではないか。情報源は・・・だったというわけだ。はい、お後がよろしいようで・・・。


■産経新聞「正論」チャンネル

https://youtu.be/3EG_n1MH8CY


■産経新聞=阿比留瑠比記者

https://youtu.be/b70yez2Jkxc


■ネットウヨ=加藤清隆センセーの迷言。

https://youtu.be/9mji-A1oS2k


■ネットウヨの女帝=桜井よしことその仲間たちの迷言。

https://youtu.be/tvLM69rmPDY


■「エセ文化人放送局」の「河野太郎バッシング」

https://youtu.be/jTCSboZXcSw

2021年9月26日日曜日

「ネットウヨ」という反知性主義カルト集団が暴走する日本の現在が危ない。 私は、自民党総裁選で誰が勝とうと誰が負けようと、別に興味はない。ただ、自民党総裁選の勝者が自動的に日本の「首相」という国家の指導者、国家の最高権力者になるということで、関心をもたらざるをえないという程度の話だ。総裁選の後には、総選挙がひかえている。政権交代もありうるかもしれないという天下分け目の政治闘争である。立憲民主党では、小沢一郎が、選挙対策本部に参加するらしいという情報もある。立憲民主党も、いよいよ小沢一郎に頼らざるをえないということだろう。小沢一郎が陣頭指揮をとれば・・・。どちらかというと、私は、こちらの方に政治的関心をもつ。昨日、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」とかいう番組に、日本共産党や立憲民主党、国民民主党 、維新の党など、野党の党首やリーダーが出演して、野党共闘や政権交代などについて議論していたが、こちらの議論は面白かった。自民党総裁選の幼児的な政治漫談にくらべて、はるかに「国家の指導者」「国家の最高権力者」にふさわしい政治家たちが顔を揃えて、高度な政治的対話を繰り広げていた。特に日本共産党の委員長「志位和夫」や立憲民主党の副代表「江田憲司」に、私は興味をもった。こちらの方が、日本という国家の指導者、国家の最高権力者にふさわしいのではないかと思った。こちらの方が「首相」なら、プーチンや習近平、マクロン・・・等と対等に渡り合えるのではないか、と。話は変わるが、昨日、おかしなハガキがポストに入っていた。ある弁護士からの手紙だったが、その内容には笑った。「高市早苗を推薦します。河野太郎は危険です。」とか書いてあった。余計なお世話。「高市早苗を推薦する」のは自分の脳内妄想に留めておけ。手紙など印刷する暇があったら、ネットウヨ雑誌(正論、HANADA、WILL)などばかりを読んでないで、たまには、思考停止に陥って、硬直している脳の活性化のために、「論語」か「聖書」でも読んでろ、と思う。もう遅いだろうが・・・。高市早苗が、「ネットウヨの暴走」ぶりに危機感を持ち、「やめてくれ」と警告を発しているらしいが、ネットウヨの暴走は止まる気配ないらしい。今さら無理だろうね。私は、高校生の頃、開高健(作家)の『パニック』という小説を読んだことがあった。私が心服していた生物担当の教師(実は柳田國男の弟子で、民俗学者でもあったが・・・)に勧められて読んだのであった。それは、異常繁殖したネズミの大群が次々と海に飛び込み、集団自殺するという話だった。集団自殺、自爆テロ。今、私は、不謹慎かもしれないが、ネズミの大群「ネットウヨ」の異常繁殖と集団自殺、自爆テロを連想する次第である。

 「ネットウヨ」という反知性主義カルト集団が暴走する日本の現在が危ない。


私は、自民党総裁選で誰が勝とうと誰が負けようと、別に興味はない。ただ、自民党総裁選の勝者が自動的に日本の「首相」という国家の指導者、国家の最高権力者になるということで、関心をもたらざるをえないという程度の話だ。総裁選の後には、総選挙がひかえている。政権交代もありうるかもしれないという天下分け目の政治闘争である。立憲民主党では、小沢一郎が、選挙対策本部に参加するらしいという情報もある。立憲民主党も、いよいよ小沢一郎に頼らざるをえないということだろう。小沢一郎が陣頭指揮をとれば・・・。どちらかというと、私は、こちらの方に政治的関心をもつ。昨日、テレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」とかいう番組に、日本共産党や立憲民主党、国民民主党 、維新の党など、野党の党首やリーダーが出演して、野党共闘や政権交代などについて議論していたが、こちらの議論は面白かった。自民党総裁選の幼児的な政治漫談にくらべて、はるかに「国家の指導者」「国家の最高権力者」にふさわしい政治家たちが顔を揃えて、高度な政治的対話を繰り広げていた。特に日本共産党の委員長「志位和夫」や立憲民主党の副代表「江田憲司」に、私は興味をもった。こちらの方が、日本という国家の指導者、国家の最高権力者にふさわしいのではないかと思った。こちらの方が「首相」なら、プーチンや習近平、マクロン・・・等と対等に渡り合えるのではないか、と。話は変わるが、昨日、おかしなハガキがポストに入っていた。ある弁護士からの手紙だったが、その内容には笑った。「高市早苗を推薦します。河野太郎は危険です。」とか書いてあった。余計なお世話。「高市早苗を推薦する」のは自分の脳内妄想に留めておけ。手紙など印刷する暇があったら、ネットウヨ雑誌(正論、HANADA、WILL)などばかりを読んでないで、たまには、思考停止に陥って、硬直している脳の活性化のために、「論語」か「聖書」でも読んでろ、と思う。もう遅いだろうが・・・。高市早苗が、「ネットウヨの暴走」ぶりに危機感を持ち、「やめてくれ」と警告を発しているらしいが、ネットウヨの暴走は止まる気配ないらしい。今さら無理だろうね。私は、高校生の頃、開高健(作家)の『パニック』という小説を読んだことがあった。私が心服していた生物担当の教師(実は柳田國男の弟子で、民俗学者でもあったが・・・)に勧められて読んだのであった。それは、異常繁殖したネズミの大群が次々と海に飛び込み、集団自殺するという話だった。集団自殺、自爆テロ。今、私は、不謹慎かもしれないが、ネズミの大群「ネットウヨ」の異常繁殖と集団自殺、自爆テロを連想する次第である。

2021年9月25日土曜日

■藤井聡よ、お前も、ただのネットウヨのアフォだったのか。予想通りだな。 藤井聡とは、京都大学教授(工学部)で、「クライテリオン」の編集長である。「クライテリオン」は、元東大教授だった西部某が創刊した保守系思想雑誌「発言者」とその後継誌で、文芸評論家の富岡某が編集長を勤めた「表現者」の廃刊をうけて、新たな編集体制で創刊された後継誌である。最近は、ネットウヨやネット右翼に押されて目立たないが、保守論壇界隈で、それなりの評価を受けてきた保守系雑誌だと言っていいい。西部某の「自殺」以後、西部の弟子筋の藤井聡が、その後継誌の編集長にに指名され、現在に至る、というわけである。さて、その藤井聡だが、日頃は、「反米自立」や「積極財政」を主張し、緊縮財政を批判し、竹中平蔵や安倍政権、菅政権を厳しく批判したり、「MMT」(現代貨幣理論)を主張し続けて 、それなりに人気のあった「YouTuber」でもあった。しかし、私は、当初から、何か「いかがわしいもの」を感じて、信用できない奴だな、と思っていた。話しぶりが、ペラペラという感じで、要するに口が軽いのである。思想もヘチマもあったものじゃないなーと。この藤井聡が、突然、「高市早苗」とYouTube動画で対談したので、「アレッ」と思った。藤井聡は、その時点で、高市早苗が総裁選に立候補することを知っていたのだろうか。藤井聡と高市早苗の間に、どういう接点があったのだろうか。安倍晋三内閣で「内閣参与」だったはずだから、それなりの接点があったのだろう。しかし、それにしても「ヘン」である。総裁選が進むにしたがって、ネットウヨも顔負けの熱狂的な高市早苗応援団と化し、最近は、「河野太郎叩き」( 公安提供の中国ネタ )に夢中になっているようだが、何を、とち狂ったのだろうか。藤井聡よ、頭は大丈夫か、とでも言いたくなるのだが。藤井聡も、学者や思想家というより、政権の周辺にうろつく「政治ゴロ」、「利権屋」(笑)に過ぎなかったのか。私は、自民党総裁選に期待していない。誰が自民党総裁になろうと、興味も関心もない。「積極財政論」や「MMT理論」を忠実に実践・実行してくれるのが、「高市早苗」だというのだろうか。単に、ネットウヨ政治家たちの謀略と陰謀の手先になって、適当に利用されているだけではないのか。それとも、「自民党の総理総裁は俺が決める(笑)」と、政界の「フィクサー」でも気取っているのか。藤井聡もクライテリオンも終わったね。

■藤井聡よ、お前も、ただのネットウヨのアフォだったのか。予想通りだな。


藤井聡とは、京都大学教授(工学部)で、「クライテリオン」の編集長である。「クライテリオン」は、元東大教授だった西部某が創刊した保守系思想雑誌「発言者」とその後継誌で、文芸評論家の富岡某が編集長を勤めた「表現者」の廃刊をうけて、新たな編集体制で創刊された後継誌である。最近は、ネットウヨやネット右翼に押されて目立たないが、保守論壇界隈で、それなりの評価を受けてきた保守系雑誌だと言っていいい。西部某の「自殺」以後、西部の弟子筋の藤井聡が、その後継誌の編集長にに指名され、現在に至る、というわけである。さて、その藤井聡だが、日頃は、「反米自立」や「積極財政」を主張し、緊縮財政を批判し、竹中平蔵や安倍政権、菅政権を厳しく批判したり、「MMT」(現代貨幣理論)を主張し続けて 、それなりに人気のあった「YouTuber」(笑)でもあった。しかし、私は、当初から、何か「いかがわしいもの」を感じて、信用できない奴だな、と思っていた。話しぶりが、ペラペラという感じで、要するに口が軽いのである。藤井聡のトークはセールストークであり、詐欺師的トークにすぎない。思想もヘチマもあったものじゃないなーと。単純な理論は、単純な理論にすぐだまされるという、いい見本である。この藤井聡が、突然、「高市早苗」とYouTube動画で対談したので、「アレッ」と思った。藤井聡は、その時点で、高市早苗が総裁選に立候補することを知っていたのだろうか。藤井聡と高市早苗の間に、どういう接点があったのだろうか。安倍晋三内閣で「内閣参与」だったはずだから、それなりの接点があったのだろう。しかし、それにしても「ヘン」である。総裁選が進むにしたがって、ネットウヨも顔負けの熱狂的な高市早苗応援団と化し、最近は、「河野太郎叩き」( 公安提供の中国ネタ )に夢中になっているようだが、何を、とち狂ったのだろうか。藤井聡よ、頭は大丈夫か、とでも言いたくなるのだが。藤井聡も、学者や思想家というより、政権の周辺にうろつく「政治ゴロ」、「利権屋」(笑)に過ぎなかったのか。私は、自民党総裁選に期待していない。誰が自民党総裁になろうと、興味も関心もない。「積極財政論」や「MMT理論」を忠実に実践・実行してくれるのが、「高市早苗」だというのだろうか。単に、ネットウヨ政治家たちの謀略と陰謀の手先になって、適当に利用されているだけではないのか。それとも、「自民党の総理総裁は俺が決める(笑)」と、政界の「フィクサー」でも気取っているのか。藤井聡もクライテリオンも終わったね。


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https://youtu.be/pM8GEP7FETk

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https://youtu.be/UZ3SUQhU7V

2021年9月22日水曜日

■泥仕合を、もっと泥仕合を・・・。 夫が「元ヤクザ」とか、弟が「中国系企業の社長」だとか、「中国共産党の指令で〇〇を〜」だとか、まさに「泥仕合」の様相を呈してきたのが、今回の自民党総裁選だが、小生は、「泥仕合」そのものを批判するつもりはない。「もっと泥仕合を!」と思う。政治とは残酷な泥仕合こそが本質であり、それは古今東西、変わることのない永遠の真理である。いや 、実は「政治」だけではない。文学も思想も学問も科学も同じだ、と私は考えている。私が、若い頃、「文学」や「哲学」に興味を持ち、それを職業にしたいと思ったのは、 「文学」や「哲学」が、綺麗事ではなく、泥仕合だということがわかったからだ。『悲劇の哲学』で有名なロシアの哲学者シェストフは、「醜悪な現実を直視せよ」と言っている。「醜悪な現実」とは、私の考えでは「泥仕合」のことである。

 ■泥仕合を、もっと泥仕合を・・・。


夫が「元ヤクザ」とか、弟が「中国系企業の社長」だとか、「中国共産党の指令で〇〇を〜」だとか、まさに「泥仕合」の様相を呈してきたのが、今回の自民党総裁選だが、小生は、「泥仕合」そのものを批判するつもりはない。「もっと泥仕合を!」と思う。政治とは残酷な泥仕合こそが本質であり、それは古今東西、変わることのない永遠の真理である。いや 、実は「政治」だけではない。文学も思想も学問も科学も同じだ、と私は考えている。私が、若い頃、「文学」や「哲学」に興味を持ち、それを職業にしたいと思ったのは、

「文学」や「哲学」が、綺麗事ではなく、泥仕合だということがわかったからだ。『悲劇の哲学』で有名なロシアの哲学者シェストフは、「醜悪な現実を直視せよ」と言っている。「醜悪な現実」とは、私の考えでは「泥仕合」のことである。